春は「だるい」「昼間も眠い」「イライラする」「やる気が出ない」など、体だけでなく心の不調を感じる方が多いようですね。
これらの不調がおこりやすいのは、環境の変化や、朝晩の寒暖差によるストレスから生じる、自律神経の乱れが原因かもしれません。
春におこる体調不良をアンケートで多い順に並べてみました。
・夜十分に寝ても昼間眠い
・身体がだるい
・イライラする
・肩がこる
・気持ちが落ち込む
・憂鬱になる
・朝の目覚めが悪い
・不安を感じる
当てはまるものがありましたか?
このような不調を春に感じる人は全体の約9割とも言われています。
また、これらの不調の原因が自律神経の乱れだった場合、いくつもの症状が同時に現れることが多く、日によって軽かったり、寝込むほど重かったりと差が大きいようです。
では、なぜ春に不調を感じるのでしょうか?
1年のうちで寒暖差が一番大きいのが春です。気温の変化に対応するため、身体は交感神経(緊張)が優位な状態が続きます。
この状態では、疲れが溜まりやすく、免疫力が下がります。
また胃腸の働きが低下したり、肩や腰の痛み、身体の冷え、寝つきが悪くなるなどの症状が現れやすくなります。
さらに、春は異動・転勤・新生活の始まりなどで生活が大きく変化する季節です。
新しい環境で緊張する機会やストレスを感じることが普段よりも多くなるため、自律神経が乱れやすくなるのです。
お子さんが進学や就職で独り立ちしたご家庭では、子育てが一段落した親が生き甲斐を無くしてしまい、脱け殻の様になっていまう例も少なくありません。
これは40代から50代の女性に多く、更年期障害の時期とも重なるため、さまざまな原因がストレスや症状を増幅させます。
その結果、総合的な影響を心身にもたらすのです。
ここで自律神経の乱れをチェックしてみましょう!
・めまいや立ちくらみ、耳鳴りがする
・心臓の鼓動が急に早くなったり脈拍が飛ぶことがある
・胸がしめつけられる様な感じが時々ある
・息苦しさを感じるときがある
・胃の調子が常に悪い
・下痢や便秘が多く繰り返しおこる
・肩こり、腰痛がなかなかよくならない
・手足がだるいときが多い
・手足が冷えるときがある
・顔や手足だけ汗をかく
・気候の変化についていけない
・寝ても寝足りない
・朝起きたときに疲労を感じる
・夢をよく見る
・やけに眩しく感じることがある
・風邪でないのによく咳が出る
・ろれつが回らないことがある
・食べ物が飲み込みづらく喉に違和感がある
2つ以上当てはまったら要注意です。
日常生活に支障があるほどの症状がある方は、その症状にあった病院の早期受診をおすすめします。
自律神経を整えるために…
実は自律神経を整えるのは意外に簡単です。まずは次のことを気を付けてみましょう。
・毎日決まった時間に起床し朝食を食べましょう
・休日もできるだけ決まった時間に起床しましょう
・朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びましょう
どうですか?難しいことはありませんね!
朝食を食べる習慣がなかったり、明日が休みだからと夜更かしをして、翌日はお昼頃まで寝ているという方も多いのではないでしょうか?
なるべくいつも通りに布団に入り、早起きして休日を有効に使うことは心のリフレッシュになります。
また、朝食を食べるということは1日のエネルギーを摂取する以外に、生活リズムを整えることにも有効です。
自律神経を整える作用のあるビタミンやカルシウムを積極的に摂るよう意識しましょう。
ビタミンC…果物、野菜、いも類
ビタミンA…緑黄色野菜、卵、レバー
ビタミンE…ナッツ類、魚介類
カルシウム…乳製品、豆腐、ゴマ、煮干し
これらの食材をバランスよく取り入れましょう!
また良質な睡眠をとることも重要なポイントです。
ハーブティーを飲んだり、目元や首元を温めるだけでも寝付きが違います。
アロマオイルでマッサージをしたり、音楽を聴くなど、自分が一番リラックスできる方法を見つけて試してみましょう。
イライラなどのストレスは、おしゃれして出かけたり軽い運動をするだけで発散出来ることもあります。
ストレッチやウォーキングなど身体を動かすことで気分転換になり、心も身体もリフレッシュ出来ます。
最後に…
季節による影響はなかなか避けられませんが、日常生活にちょっとした工夫を取り入れ、春を楽しく過ごしましょう。
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