自律神経失調症はなぜ女性に多いのか?

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自律神経失調症は男性よりも女性に多くみられます。

また気分障害や不安障害といった精神疾患も、女性の方が多いのが現状です。

その大きな原因の1つとして「女性ホルモンのバランス」があげられます。

では「女性ホルモン」とはどのようなものなのでしょうか?

女性ホルモンは【卵胞ホルモン】と【黄体ホルモン】の2種類です。ひと月の間に一定のリズムをもって卵巣より分泌されています。

 

【卵胞ホルモン】は思春期に女性らしい体をつくります。また、排卵前に精子が入りやすいよう手助けしたり、骨にカルシウムを蓄えるなど女性の健康を守ってくれます。

 

【黄体ホルモン】は子宮内膜に働きかけ、受精卵がいつでも着床できるよう準備をします。

受精が成立しないと、2つのホルモンの量は激減し、子宮内膜もはがれ経血となって体の外に出ていきます。これが生理です。

一般的に女性の体は男性よりも丈夫なつくりであると言われています。

 

平均寿命も男性より長いですし、遭難したときに生き残るのも女性だとか…

男性に出産時の痛みを与えると死ぬなんてことまで言われていますね。

その一方で女性は体の仕組み上、男性よりもホルモンのバランスが崩れやすいという特徴があります。

 

男性は、思春期には性ホルモンの分泌が高まりますが、それ以降は初老期まで比較的安定する傾向にあります。

女性は初潮から、毎月の生理、妊娠・出産、更年期から閉経まで、一生を通じホルモンが変化し続けるのです。

年齢だけでなく、毎月の周期的な変動によっても自律神経失調症の症状が現れやすいんですね。

 

女性ホルモンの分泌に大きな変化が起こるのは、思春期・成熟期・更年期です。

特に更年期は卵巣機能が低下しホルモンのバランスが大きく崩れやすく、自律神経にも異常をきたすことが多くなります。

この変化を乗り越えるために、それぞれの特徴を知っておきましょう。

女性ホルモンの分泌に大きな変化

【思春期】
平均して10歳になる頃から性ホルモンの分泌が増え初潮を迎えます。
女性の心と体をつくる準備の時期です。
過激なダイエットなどを避け、食事のバランスにも気をつけましょう。

【成熟期】
卵巣や子宮の機能が成熟し、ホルモンの分泌も比較的安定する時期です。
しかし妊娠・出産によりバランスは大きく変化します。
就職・結婚・出産・子育てなどの環境変化が多く、精神的にも身体的にもストレスの大きい時期といえます。

【更年期】
女性ホルモンの分泌量が不安定な状態になり、その後減少していき閉経を迎えます。
ホルモンの分泌量が不安定になると体調も不安定になります。この時期に自律神経のバランスが大きく崩れると更年期障害などに陥ることもあるので注意が必要です。

自律神経失調症になるきっかけとして、女性特有のストレスが増えたことも大きな原因の1つです。

男性にとってもストレスの多い社会であることは否定できません。

女性の方がストレスが多いのではなく「ストレスに敏感」と言う表現が近いかもしれませんね。

女性の社会進出人に伴い、社会的責任や人間関係など、昔はなかった新しい種類のストレスにもさらされるようになりました。

まだまだ男女格差やセクハラがあるのも現状であり、家庭との両立を含め女性の働く現実は厳しいと言えます。

 

また核家族化が進み、ご近所付き合いも減り、相談相手がなく子育てに孤独を感じている女性も少なくありません。

そして子育てが終わると、今度は親としての役割が失われた虚無感で孤独を感じる方もいます。

すぐに新たな生きがいを見つけることができず、心身の不調を訴える親が多くなっています。

 

女性の一生は、ホルモンの影響を受け続けると言っても過言ではありません。

それをマイナスにとらえず、女性に生まれなければ経験出来ない沢山のことを喜びに変えて人生を楽しみましょう。

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自律神経失調症は周りに理解されにく病気なので、家庭でも職場でも孤独を感じやすいです。

 

1年以上自律神経失調症で悩んでいるならお試しください。

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